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第38巻 第6号 2005年6月 [目次] [全文 ( PDF 656KB)]
症例報告

縦隔気腫,後腹膜気腫,腸間膜気腫,皮下気腫を呈した宿便性S状結腸穿孔の1例

金廣 哲也1), 湯浅 吉夫2), 信原 宏礼2), 首藤 毅3), 上松瀬 新3), 津村 裕昭1), 村上 義昭3), 末田 泰二郎3)

広島市立舟入病院外科1), 五日市記念病院外科2), 広島大学医学部病態制御外科学3)

 皮下気腫を呈した極めてまれな宿便性S状結腸穿孔を経験した.症例は87歳の男性で,脳梗塞の既往,高度の慢性便秘があった.2002年11月13日突然嘔吐が出現し,翌日には意識レベル低下,血圧低下のため紹介入院となった.腹部は全体に緊満しており,圧痛,筋性防御を認めた.血液検査で白血球減少,肝・腎機能障害を認めた.体部CTにて腹腔内遊離ガス像および縦隔,後腹膜からS状結腸間膜,さらに頸部,左側胸部から左側腹部にかけての広範な皮下気腫を認めた.開腹すると,下行結腸から直腸にかけて著明な拡張を認め,拡張したS状結腸の内側から腸間膜側に4.5×3.4 cm大,楕円形の穿孔部位が存在した.S状結腸間膜は気腫状で腹腔内汚染は高度であり,Hartmann手術を行った.病理では穿孔部に憩室は認めず,高度の便秘によってS状結腸壁が圧迫壊死に陥り発症したと考えられた.

索引用語
stercoral perforation, emphysema

日消外会誌 38: 728-733, 2005

別刷請求先
金廣 哲也 〒730-0844 広島市中区舟入幸町14-11 広島市立舟入病院外科

受理年月日
2005年1月26日

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