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第38巻 第8号 2005年8月 [目次] [全文 ( PDF 1155KB)]
症例報告

S状結腸癌を合併したvon Recklinghausen病の1例

高橋 裕, 山口 哲哉, 武田 亮二, 坂田 晋吾, 山本 道宏

洛和会音羽病院外科

 症例はvon Recklinghausen病(以下,R病)の35歳の男性で,小児期から母親とともにR病と診断されていた.左下腹部痛にて当院を受診し,大腸内視鏡検査でS状結腸に進行癌が発見された.腹腔鏡補助下S状結腸部分切除術を施行した.R病には非上皮性腫瘍が高頻度見られるが,上皮性腫瘍の合併は少ないとされてきた.一方近年,遺伝子的にR病には大腸癌が発生しやすい可能性があるとの報告が散見されるため,1983年から2004年の本邦報告例について検討した.その結果,R病の大腸癌合併例は自験例を含めて28例が確認でき,平均年齢は57.6歳で当院の最近2年間の大腸癌手術症例の平均68.4歳に比較して有意に低かった.しかし,我が国の最近の大腸癌増加に比べて報告例は年1~3例と変化なく,R病に大腸癌が多発しているとは確認できなかった.

索引用語
von Recklinghausen's disease, colon and rectal cancer, NF-1 gene

日消外会誌 38: 1384-1389, 2005

別刷請求先
高橋 裕 〒607-8062 京都市山科区音羽珍事町2 洛和会音羽病院外科

受理年月日
2005年1月26日

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