有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第38巻 第11号 2005年11月 [目次] [全文 ( PDF 531KB)]
症例報告

鈍的胸部外傷による気管食道同時破裂に対し胸骨縦切によるアプローチおよび大網充填が有効であった1例

石井 博道, 増山 守, 松村 篤, 森村 玲, 海老原 良昌, 鶴田 宏史, 渡辺 信介

済生会滋賀県病院外科, 同 救急部

 鈍的外傷による気管食道同時破裂は非常にまれな疾患である.今回,鈍的胸部外傷による気管食道同時破裂の1例を経験したので報告する.症例は56歳の男性で,転倒し鉄筋で胸部から頸部にかけて強打した.来院時,胸部から頸部にかけて広範に皮下気腫が認められ,呼吸は努力様であったが意識はほぼ清明であった.直ちに気管支ファイバー下に挿管しCTを撮影したところ,胸骨柄の背側で気管が損傷していた.また,食道内視鏡検査で同部位に長軸方向に約3 cmの裂傷が認められた.手術は胸骨縦切にてアプローチし気管,食道の損傷部位を修復し,その後開腹し大網を損傷部周辺に充填した.気管食道同時破裂に対して,この術式は非開胸操作のため比較的低侵襲で施行でき,また良好な視野のもと手術ができるため有効であると考えられた.

索引用語
tracheoesophageal rupture, blunt chest trauma

日消外会誌 38: 1703-1708, 2005

別刷請求先
石井 博道 〒520-3046 栗東市大橋2-4-1 済生会滋賀県病院外科

受理年月日
2005年4月27日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会