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第38巻 第11号 2005年11月 [目次] [全文 ( PDF 755KB)]
症例報告

嚢胞内腔に早期癌を合併した胃重複嚢胞の1例

河村 祐一郎, 井上 克彦, 大佐古 智文, 種子田 岳史, 花田 法久, 岡村 健二, 島尻 正平

熊本労災病院外科, 同 病理部

 嚢胞内腔に早期癌を合併した胃重複嚢胞の1例を報告する.症例は64歳の男性で,胆嚢炎の治療中に施行された上部消化管内視鏡検査にて残胃大彎側に粘膜下腫瘤を認め,その頂上にポリープ状の隆起性病変を認めた.超音波内視鏡検査では,腫瘤内部は均一低エコーで,嚢胞壁の内腔の一部に不整を認めた.腹部造影CTでは,残胃大彎側に約2 cmの嚢胞状病変を認めた.胃粘膜下腫瘤について診断確定ができなかったため,胆嚢摘出術と同時に胃粘膜下腫瘤切除術を施行した.病理診断にて胃重複嚢胞と診断され,その内腔の胃粘膜上皮に類似した嚢胞内上皮の一部に腺癌を認めた.胃重複嚢胞はまれな疾患であり,その悪性例は本症例を含めて8例と極めてまれな疾患である.しかし,無症状で長期経過したと考えられる消化管重複症については,その悪性化例の存在も念頭におく必要がある.

索引用語
alimentary duplication cyst, gastric cancer, submucosal cystic tumor

日消外会誌 38: 1709-1715, 2005

別刷請求先
河村祐一郎 〒866-8533 八代市竹原町1670 労働福祉事業団熊本労災病院外科

受理年月日
2005年4月27日

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