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第38巻 第11号 2005年11月 [目次] [全文 ( PDF 718KB)]
症例報告

内視鏡下生検による排膿で軽快後に再燃,切除した盲腸周囲膿瘍の1例

内山 周一郎1)3), 豊永 健二1)3), 旭吉 雅秀2)3), 千々岩 一男3)

都城市郡医師会病院外科1), 国立都城病院外科2), 宮崎大学第1外科3)

 内視鏡下生検による排膿で軽快後に再燃,切除した盲腸周囲膿瘍の1例を経験したので報告する.症例は52歳の男性で,2週間持続する右下腹部痛と発熱のため入院となった.腹部CTで回盲部に4 cm大の腫瘤と多発する憩室を認め,憩室炎に伴う盲腸周囲膿瘍と診断した.保存的治療で症状が軽快したにもかかわらずCTおよび注腸造影で回盲部に腫瘤が残存しており,腫瘍性病変の存在が疑われた.大腸内視鏡検査では盲腸に発赤の強い結節状隆起を認め,生検を施行したところ膿の流出を認め,その後腫瘤は縮小し軽快した.しかし,7か月後に再燃し,保存的治療で軽快せず回盲部切除を施行した.これまで報告された内視鏡的に排膿がみられた盲腸周囲膿瘍11例のうちで,排膿で軽快後に再燃した症例はなく,軽快後の経過観察では再発の可能性を考慮して厳重にfollowする必要があると考えられた.

索引用語
pericecal abscess, endoscopic drainage, diverticulitis

日消外会誌 38: 1750-1755, 2005

別刷請求先
内山周一郎 〒889-1692 宮崎郡清武町大字木原5200 宮崎大学第1外科

受理年月日
2005年4月27日

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