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第38巻 第12号 2005年12月 [目次] [全文 ( PDF 666KB)]
症例報告

粘液産生肝内胆管癌と下部胆管癌の同時性重複癌の1例

金本 秀行, 上坂 克彦, 前田 敦行, 松永 和哉, 山口 茂樹1), 小路 毅2)

静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科, 同 消化器外科1), 共立蒲原総合病院外科2)

 症例は62歳の男性で,2003年8月閉塞性黄疸・急性胆管炎のため前医を受診し,当院へ紹介された.初診時に,経鼻胆道ドレナージチューブから粘液塊を含む胆汁排出を認めた.腹部CTで,下部胆管に胆管閉塞を伴う腫瘤像を認め,肝S4に内部に充実性部分を伴う3.5 cm大の嚢胞性病変を認めた.嚢胞性病変は,胆管造影で胆管との交通を認め,経皮経肝胆道鏡では嚢胞内腔壁にイクラ状の不整粘膜を認めた.以上より,粘液産生肝内胆管癌と下部胆管癌の重複癌と診断し,2003年10月に肝左葉尾状葉切除,膵頭十二指腸切除を施行した.病理組織学的には,肝内病変は豊富な粘液産生を示す乳頭腺癌であった.下部胆管病変は高分化管状腺癌であった.両病変間に連続性はなく,最終的に粘液産生肝内胆管癌と肝外胆管癌の同時性重複癌と診断した.患者は術後15か月現在,無再発生存中である.肝内胆管と肝外胆管の同時性重複癌の報告は初めてである.

索引用語
cholangiocarcinoma, synchronous double cancer, hepatobiliary cystadenocarcinoma

日消外会誌 38: 1810-1815, 2005

別刷請求先
金本 秀行 〒411-8777 駿東郡長泉町下長窪1007 静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科

受理年月日
2005年4月27日

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