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第39巻 第1号 2006年1月 [目次] [全文 ( PDF 535KB)]
症例報告

Docetaxel化学療法が奏効し切除可能となったstage IV胃癌の1例

沖野 哲也1), 木内 博之2), 小川 芳雄2), 高橋 由至2), 李 栄浩2), 平方 敦史2), 寺田 淑恵2), 滝沢 隆雄1), 田尻 孝3)

北村山公立病院消化器科1), 同 外科2), 日本医科大学大学院医学研究科臓器病態制御外科3)

 胃癌に対する化学療法のsecond-lineとしてtaxaneの有効性が注目されている.Stage IV進行胃癌に対しdocetaxel化学療法が奏効し,切除しえた1例を経験したので報告する.症例は70歳の男性,内視鏡検査で胃癌の診断となった.腹部CTで膵体尾部,脾門部への浸潤を認め切除不能の診断でTS-1 100 mg/日を1クール(4週)投与するもPDのためCPT-11 100 mg/日(3投2休)施行した.治療効果はPRだったが2クール終了後PDとなり,TXT療法開始80 mg/回を3週間隔で4クール施行後,内視鏡上腫瘍病変,また腹部CT上膵臓,脾門部への浸潤もほぼ消失(PR)した.その後,胃全摘術,膵体尾,脾,胆嚢切除,リンパ節郭清(D3)を施行し,術後12か月現在外来通院中である.組織学的所見では,癌細胞は胃固有筋層から漿膜下のごく一部とそれに連続した膵体部のみで,胃粘膜面には認めなかった.胃癌におけるTXTの化学療法は有効性が期待できると考えられた.

索引用語
gastric cancer, docetaxel, chemotherapy

日消外会誌 39: 44-48, 2006

別刷請求先
沖野 哲也 〒113-8603 文京区千駄木1-1-5 日本医科大学大学院医学研究科病態制御外科学

受理年月日
2005年6月22日

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