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第39巻 第2号 2006年2月 [目次] [全文 ( PDF 1136KB)]
症例報告

肝原発悪性リンパ腫の1切除例

浅岡 忠史, 東野 健, 金子 晃1), 金 義浩1), 岩澤 卓, 大西 直, 中野 芳明, 矢野 浩司, 岡本 茂2), 門田 卓士

NTT西日本大阪病院外科, 同 内科1), 同 病理科2)

 症例は37歳の男性で,主訴は発熱と上腹部鈍痛であった.他院にて肝炎症性偽腫瘍との診断で経過観察中,肝腫瘤の増大・多発傾向が認められ当科紹介となった.腹部超音波検査で肝左葉全体に広がる径10 cm大の辺縁不整な低エコー腫瘤を認めた.造影CTにて腫瘍内部は不均一に濃染され,S8にも径2.5 cmの新たな腫瘤を認めた.臨床経過および画像所見から悪性を疑い,肝左葉および肝S8部分切除を施行した.術後病理にて悪性リンパ腫diffuse large B-cell Typeと診断された.術後に施行した全身CT,Gaシンチ,骨髄生検では肝外病変を認めず,肝原発であると考えられた.術後CHOP療法を6コース施行し18か月が経過した現在,無再発生存中である.肝外病変を伴わない肝原発悪性リンパ腫に対しては,肝切除と術後化学療法を併用することで予後の向上が期待できると思われた.

索引用語
primary hepatic malignant lymphoma, hepatectomy, liver biopsy

日消外会誌 39: 203-208, 2006

別刷請求先
浅岡 忠史 〒543-8922 大阪市天王寺区烏ヶ辻2-6-40 NTT西日本大阪病院外科

受理年月日
2005年7月27日

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