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第39巻 第2号 2006年2月 [目次] [全文 ( PDF 830KB)]
症例報告

インターフェロン療法著効後に2回の再発を来したHCV陽性肝細胞癌の1例

樋口 亮太, 片桐 聡, 山本 雅一, 桂川 秀雄, 吉利 賢治, 濱野 美枝, 有泉 俊一, 小寺 由人, 大坪 毅人, 高崎 健

東京女子医科大学消化器病センター外科, 聖マリアンナ医科大学消化器外科

 症例は72歳の男性で,1996年6月,細胞癌に対し肝右葉切除術を施行した.病理所見は3 cm,中分化型肝細胞癌,vv0,vp0,im0であった.術後3か月後からインターフェロン療法を行い著効し,その後もHepatitis C virus-ribonucleic acid(HCV-RNA)の再出現や肝機能異常はなかった.2001年1月,肝S4に再発を認め,肝S4切除術を施行した.病理所見は2 cm,中分化型肝細胞癌,vv0,vp0,im0であった.2003年10月,経過観察のための腹部エコー,CTにて肝S3に約1.8 cm大の腫瘤を認め造影パターンより肝細胞癌と診断した.Aspartate aminotransferase,Alanine aminotransferase,腫瘍マーカーは正常であった.2003年10月下旬,肝S3部分切除術を行った.病理所見は中分化型肝細胞癌,vv0,vp0,im0であった.術後12日目に退院し,現在無再発生存中である.HCV陽性肝細胞癌術後のinterferon療法完全著効例の2回の多中心性発癌と思われる症例を経験した.このことから,interferon著効例でも長期の経過観察が必要であると考えられた.

索引用語
hepatectomy, interferon, multicentric recurrence

日消外会誌 39: 209-214, 2006

別刷請求先
樋口 亮太 〒162-8666 新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器外科

受理年月日
2005年7月27日

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