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第39巻 第2号 2006年2月 [目次] [全文 ( PDF 846KB)]
症例報告

小腸間膜原発平滑筋腫の1例―本邦報告例の検討

足立 淳, 筒井 慶二郎, 高野 尚史, 内山 哲史

岩国市医療センター医師会病院外科

 腸間膜原発の平滑筋腫は非常にまれである.小腸間膜原発の1切除例を経験したので,本邦報告例14例とともに報告する.症例は66歳の男性で,腹部膨満感,便秘を主訴に腹腔内腫瘤の診断で紹介された.触診では,左下腹部に児頭大の弾性硬,表面平滑の可動性のある有痛性の腫瘤を触知した.腹部超音波検査,CT,MRIでは,境界明瞭な分葉状の実質性腫瘍として描出された.小腸透視では腫瘍による小腸の圧排像のみで浸潤の所見は認めなかった.血管撮影では,回結腸動脈の拡張蛇行を認めた.手術所見では腫瘍は児頭大で,小腸間膜内にあり小腸を圧排していたが浸潤はなかった.腫瘍とともに小腸部分切除した.摘出標本では腫瘍は,14×12×14 cm分葉状,弾性硬であった.病理組織検査と免疫組織学的検査にてc-kit,CD34,S100が陰性,desminが陽性で平滑筋腫と診断した.術後再発兆候は認めないが,MIB-1 level indexが10%であり注意深い観察が必要である.

索引用語
leiomyoma of the small intestinal mesentery

日消外会誌 39: 247-252, 2006

別刷請求先
足立 淳 〒740-0021 岩国市室の木町3-6-12 岩国市医療センター医師会病院

受理年月日
2005年9月28日

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