有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第39巻 第2号 2006年2月 [目次] [全文 ( PDF 705KB)]
症例報告

小腸GISTの再発・肝転移に対し複数回の手術とメシル酸イマチニブの化学療法にて画像上CRが得られた1症例

関 英一郎, 権田 厚文, 佐藤 徹也, 小島 豊, 前多 力, 櫻井 秀樹

愛仁会太田総合病院外科

 再発を繰り返していた小腸gastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)に対し,4回の手術とイマチニブの内服治療にてCT上CRが得られた症例を経験したので報告する.症例は70歳の男性で,下腹部痛にて受診した.CTで下腹部に15 cm大の境界明瞭で内部は充実部と嚢胞部が混在する腫瘍を認めた.小腸造影およびガストログラフィン内服併用CTで腫瘍と小腸内腔の交通を認め腫瘍を含む小腸部分切除を行った.病理学的にGISTと診断された.その後,約3年間に3回の腹腔内再発を認め,2・3回目は開腹し腫瘍切除を行った.しかし,4回目の手術時には多発肝転移も認めた.このため,主病巣のみ切除しその他はイマチニブの治療効果に期待した.遺伝子解析にてexon11に変異を認め300 mgより開始.投与1か月後で縮小効果を認め,400 mgに増量し投与10か月後にて多発肝転移部・腹腔内再発部ともにCT上CRと判断された.現在まで副作用なく投与継続中である.

索引用語
gastrointestinal stromal tumor, imatinib mesylate, reoperation

日消外会誌 39: 253-259, 2006

別刷請求先
関 英一郎 〒210-0024 川崎市川崎区日進町1-50 太田総合病院外科

受理年月日
2005年9月28日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会