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第39巻 第3号 2006年3月 [目次] [全文 ( PDF 935KB)]
症例報告

内視鏡下生検にて術前診断された胃原発真性癌肉腫の1例

高瀬 恒信, 原田 明生, 矢口 豊久, 梶川 真樹, 中山 茂樹, 城田 高, 岡村 行泰, 菅江 崇, 猪川 祥邦, 中村 隆昭

愛知県厚生連海南病院外科, 同 病理

 胃癌肉腫はまれな疾患であり,なかでも肉腫成分が特定の非上皮系細胞への分化を認める胃原発真性癌肉腫の報告は少ない.症例は74歳の男性で,心窩部痛と食思不振を主訴に当院を受診した.胃内視鏡による生検にて軟骨肉腫への分化を伴う胃原発癌肉腫と診断した.肝外側区域,横隔膜に直接浸潤しており浸潤部を合併切除し,胃全摘術を施行した.病理学的検索では原発巣において低分化から中分化な腺癌,軟骨肉腫像の混在と小細胞癌様細胞,紡錐形細胞など多彩な形態の細胞増殖を認めたのに対し転移リンパ節では腺癌像のみ認めた.患者は術後5か月目に多発肝転移を生じ死亡,剖検が施行された.多発肝転移巣では原発巣同様の病理像を認め肉腫成分の肝転移のポテンシャルが示唆された.胃原発真性癌肉腫の報告は自験例を含めても10例に満たないことより症例の蓄積が必要と考え報告した.

索引用語
carcinosarcoma, stomach

日消外会誌 39: 294-299, 2006

別刷請求先
高瀬 恒信 〒498-8502 海部郡弥富町大字前ヶ須新田字南本田396 愛知県厚生連海南病院外科

受理年月日
2005年9月28日

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