有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第39巻 第3号 2006年3月 [目次] [全文 ( PDF 626KB)]
症例報告

虫垂原発印環細胞癌の1例

平能 康充, 野澤 寛, 平野 誠, 原 拓央, 中田 浩一, 尾山 佳永子, 太田 尚宏, 羽田 匡宏, 高木 剛, 丹羽 秀樹

厚生連高岡病院外科, 同 病理科

 今回,我々は極めてまれとされている虫垂原発印環細胞癌の1例を経験した.症例は66歳の男性で,右下腹部腹痛を主訴に来院した.右下腹部にBlumberg徴候を伴う圧痛を認めた.白血球数16,500/μl,CRP18.9 mg/dlと炎症所見が高度であり,腹部超音波検査で腫大した虫垂を認めたため,急性虫垂炎と診断し,虫垂切除術を施行した.切除標本の病理組織学的検査で,印環細胞癌と診断されたため,第53病日に腹腔鏡補助下回盲部切除術(D3郭清)を施行した.術後化学療法を施行しつつ外来にて経過観察中であるが,22か月経過した現在も無再発生存中である.急性虫垂炎では,切除標本の病理組織的検査を含めて粘膜面を詳細に検索し,虫垂腫瘍の見逃しを防ぐことが重要と考えられた.

索引用語
signet ring cell carcinoma, primary appendiceal carcinoma

日消外会誌 39: 373-376, 2006

別刷請求先
平能 康充 〒920-8641 金沢市宝町13-1 金沢大学医学部心肺・総合外科

受理年月日
2005年9月28日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会