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第39巻 第4号 2006年4月 [目次] [全文 ( PDF 1463KB)]
症例報告

Granulocyte-colony stimulating factor産生多発胃癌の1例

江藤 高陽, 黒田 慎太郎, 高橋 信, 先本 秀人, 小出 圭, 角舎 学行, 秋本 成宏, 土肥 雪彦, 西田 俊博

中国労災病院外科, 同 病理

 症例は82歳の男性で,体重減少と白血球数上昇(18,050/μl)を認め近医より紹介受診した.上部消化管造影X線検査,上部消化管内視鏡検査にて胃体上部後壁に1型高分化型胃癌,胃体下部から幽門輪に及ぶ巨大な3型低分化型胃癌を認めた.入院時の白血球数は16,620/μl,血清G-CSF値35 pg/mlと高値を呈し,2005年1月G-CSF産生胃癌の診断にて胃全摘術を行った.進行度はT4,N1,H0,P0,CY0,M0,Stage IIIBであった.術後の白血球数と血清G-CSF値はそれぞれ6,950/μl,10 pg/mlへと低下した.抗G-CSF抗体を用いた免疫組織染色では2か所の胃癌ともに陽性であった.胃癌組織抽出液中のG-CSF値は高分化型48 pg/ml,低分化型190 pg/mlであり,2か所の胃癌ともにG-CSFを産生していた.2か所の胃癌に連続性はなく組織型も異なるため,本例をG-CSF産生多発胃癌と診断した.本邦では26例のG-CSF産生胃癌の報告を認めるが,G-CSF産生多発胃癌の報告はない.まれなG-CSF産生多発胃癌を経験したので本邦報告例の検討を含め報告する.

索引用語
granulocyte-colony stimulating factor, multiple gastric carcinoma, immunohistochemical staining

日消外会誌 39: 457-463, 2006

別刷請求先
江藤 高陽 〒737-0193 呉市広多賀谷1-5-1 中国労災病院外科

受理年月日
2005年10月19日

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