症例報告
動注化学療法後肝切除を施行し長期生存が得られたファーター乳頭部癌肝転移再発の1例
坂東 正, 北條 荘三, 渡辺 智子, 遠藤 暢人, 横山 義信, 野澤 聡志, 山岸 文範, 塚田 一博, 石澤 伸*
富山大学医学部第2外科, 同 第2病理*
動注化学療法後に肝切除を施行したファーター乳頭部癌の1例を経験したので報告する.症例は77歳の男性で,1997年3月にファーター乳頭部癌に対して幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本の病理組織診断は高分化型腺癌,ly0,v0,pn1,pPanc1a,pDu2,pN(-),pEM0のstage IIIであった.術後約3年経過した2000年2月の腹部CTにて肝右葉に転移を認め5-FUとCDDPによる動注化学療法を施行した.その後,2000年9月に肝部分切除術を施行した.肝転移再発切除後5年間無再発生存中である.
索引用語
cancer of the papilla of Vater, hepatectomy, metastatic liver cancer
別刷請求先
坂東 正 〒930-0194 富山市杉谷2630 富山大学第2外科
受理年月日
2005年11月30日
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