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第39巻 第5号 2006年5月 [目次] [全文 ( PDF 695KB)]
症例報告

盲腸神経鞘腫により腸重積を来した症例

大塚 敏広, 安藤 道夫, 倉橋 三穂, 正宗 克浩

JA徳島厚生連阿南共栄病院消化器病センター

 症例は62歳の男性で,主訴は腹満感,心窩部痛であった.大腸内視鏡検査,注腸造影X線検査,腹部CTで,上行結腸粘膜下腫瘍による腸重積症の診断で手術を施行した.盲腸の腫瘍を先進部として横行結腸脾彎曲部まで重積を来していた.用手的に整復できず,右半結腸切除術を施行した.腫瘍は良性の神経鞘腫であった.成人の腸重積の原因は腫瘍といった器質的疾患が多い.大腸原発の神経鞘腫は少なく,中でも盲腸症例はまれである.今回,我々は盲腸神経鞘腫により腸重積を来した症例を経験したので報告する.

索引用語
schwannoma, intussusception

日消外会誌 39: 614-619, 2006

別刷請求先
大塚 敏広 〒779-1101 那賀郡羽ノ浦町大字中庄字蔵のホケ36 JA徳島厚生連阿南共栄病院消化器病センター

受理年月日
2005年11月30日

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