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第39巻 第6号 2006年6月 [目次] [全文 ( PDF 882KB)]
症例報告

進行胆嚢癌肉腫の1切除例

桜井 直樹, 山内 淳一郎, 渋間 久, 池田 栄一, 笹生 俊一

山形県立中央病院外科, 同 病理科

 症例は54歳の女性で,食後の右上腹部痛を主訴に近医を受診し,腹腔内腫瘤が触知され,当院内科を紹介された.術前の精査で横行結腸癌の胆嚢・十二指腸浸潤と診断され外科へ転科し,手術を施行した.肝門部を中心として胆嚢・横行結腸を巻き込んだ巨大な腫瘍がみられ,一部十二指腸へ浸潤していた.胆管には浸潤がみられなかったため,右半結腸切除・胆嚢床切除(胆管温存)・十二指腸部分切除術を施行した.病理組織検査では,低分化腺癌と異型の強い紡錘形の腫瘍細胞部が不規則に混在し,これらの間に移行像を認めた.紡錘形細胞成分には軟骨への分化がみられ,一部骨化形成もみられた.リンパ節転移はすべて腺癌像で,#12bだけでなく,結腸領域の#222rまで転移を認めた.免疫染色では,軟骨形成部付近の紡錘形細胞に上皮性マーカーであるKeratin陽性部があり,胆嚢原発のいわゆる癌肉腫であった.

索引用語
carcinosarcoma of the gallbladder

日消外会誌 39: 677-682, 2006

別刷請求先
桜井 直樹 〒990-2292 山形市大字青柳1800 山形県立中央病院外科

受理年月日
2005年12月16日

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