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第39巻 第6号 2006年6月 [目次] [全文 ( PDF 1364KB)]
症例報告

同時性肝転移・膵転移を来した下行結腸癌の1例

石川 忠雄, 金住 直人, 野本 周嗣, 井上 総一郎, 竹田 伸, 長坂 徹郎1), 所 隆昌2), 金子 哲也2), 中尾 昭公

名古屋大学大学院病態制御外科学, 名古屋大学医学部附属病院検査部病理1), 東海中央病院外科2)

 症例は56歳の男性で,2004年5月頃より心窩部痛が出現し近医を受診した.精査の結果,下行結腸癌と診断し同時に肝右葉と膵頭部に充実性の腫瘤を認め,膵腫瘤による中下部胆管狭窄も認めた.PTBDの後,結腸左半切除術が施行され,肝膵の手術目的にて当科に紹介,入院となった.術前画像上は主膵管の拡張などは認めず,結腸癌肝転移および肝病巣から転移したリンパ節の膵浸潤を最も疑ったが,DUPAN-2が高値で膵頭部癌の肝転移も考えられた.前者であれば外科切除で根治が望める病態と判断し,7月膵頭十二指腸切除+肝右葉切除術を施行した.術後の病理検索では,結腸癌は高分化な部分と中分化な部分が存在し,リンパ節の転移所見は中分化型で,肝・膵腫瘍の組織型と酷似していた.また,結腸と膵病変のCEA,CK7,CK20による免疫染色ではともにCK7陰性,CEA/CK20陽性で,下行結腸原発,同時性肝・膵転移と判断した.術後12か月,肝・骨転移により死亡した.

索引用語
pancreatic metastasis, colon carcinoma, liver metastasis

日消外会誌 39: 729-735, 2006

別刷請求先
石川 忠雄 〒445-8510 西尾市熊味町上泡原6 西尾市民病院外科

受理年月日
2005年12月16日

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