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第39巻 第9号 2006年9月 [目次] [全文 ( PDF 1208KB)]
症例報告

緊急手術を施行した好酸球性腸炎の1例

大平 学, 松井 芳文, 浦島 哲郎, 碓井 彰大, 谷口 徹志, 落合 武徳

清水厚生病院外科, 千葉大学先端応用外科

 症例は38歳男性で,エイの肝臓を生食後,右下腹部痛が出現し,改善しないため当院を受診した.初診時,右下腹部に圧痛,Blumberg徴候を認めた.血液検査所見で白血球数15,200/μl,CRPが9.48 mg/dlと高度な炎症所見を認め,base excessが-7.4 mmol/Lと代謝性アシドーシスを呈した.CTで上行結腸に,壁の限局的な肥厚と周囲の脂肪織濃度の上昇を,また回腸にも部分的に壁の肥厚を認めた.以上より,腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.開腹すると,混濁した腹水が少量貯留し,上行結腸と回腸にそれぞれ5 cm大の硬結を触知し,硬結を中心にそれぞれ腸管部分切除を施行した.病理所見で上行結腸,回腸ともに全層性に著明な好酸球主体の炎症細胞の浸潤を認めた.術後測定した好酸球分画は9.0%と高値を呈し,好酸球性腸炎と診断した.

索引用語
eosinophilic enteritis, eosinophilic gastroenteritis

日消外会誌 39: 1534-1539, 2006

別刷請求先
大平 学 〒424-0114 静岡市清水区庵原町578-1 清水厚生病院外科

受理年月日
2006年2月22日

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