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第39巻 第11号 2006年11月 [目次] [全文 ( PDF 1470KB)]
原著

消化管癌におけるPlasminogen activator inhibitor-1過剰発現の検討

榊原 巧, 日比 健志, 小池 聖彦, 藤原 道隆, 小寺 泰弘, 中尾 昭公

名古屋大学大学院病態制御外科学

 はじめに:Plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)は癌の成長や転移に関与していると報告されている.方法:1994年から2002年までに,名古屋大学病態制御外科で切除された49例の食道扁平上皮癌,55例の大腸癌,76例の胃癌の検体を用いた.それらの正常粘膜と腫瘍組織におけるPAI-1 mRNAの定量RT-PCRを行った.そして,臨床病理学的特徴にて比較検討し,さらに予後因子としての有用性を検討した.結果:すべての消化管癌の腫瘍組織において,1.リンパ節転移陽性例,遠隔転移陽性例では陰性例に比較してPAI-1発現量が有意に上昇しており,病期の進行に従ってPAI-1発現量が有意に上昇していた.2.PAI-1過剰発現の症例では有意差をもって予後不良で,多変量解析を行うとPAI-1発現量は独立した予後決定因子となった.考察:消化管癌において,PAI-1発現が癌の成長,転移に関与していると考えられ,PAI-1発現量は悪性度と相関し,予後を予想するうえで一つの指標となりうることが示唆された.

索引用語
plasminogen activator inhibitor-1, digestive tract cancer, quantitative RT-PCR

日消外会誌 39: 1649-1657, 2006

別刷請求先
榊原  巧 〒466-8560 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学大学院病態制御外科学

受理年月日
2006年3月22日

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