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第39巻 第12号 2006年12月 [目次] [全文 ( PDF 1124KB)]
症例報告

画像・肉眼所見で充実性を呈した膵体部漿液性嚢胞腺腫の1切除例

竹下 雅樹, 北川 裕久, 萱原 正都, 高村 博之, 谷 卓, 太田 哲生, 蒲田 敏文1), 松井 修1), 湊 宏2)

金沢大学付属病院消化器外科, 同 放射線科1), 同 病理部2)

 患者は59歳の女性で,健診の腹部超音波検査で膵臓に異常を指摘され,近医受診し,CT,MRIにて膵体部に充実性腫瘤を認めたため,当科紹介入院となった.入院時の身体所見,血液検査では特に異常を認めなかった.CT,血管造影にて膵体部に造影早期から強く濃染される約2 cmの充実性腫瘤を認めた.嚢胞成分は伴っていなかったが,MRIのT2強調では血液成分よりも高信号を示し,漿液性の液体成分に富む腫瘤と考えられた.以上より,漿液性嚢胞腺腫が疑われたが,内分泌腫瘍も否定できないため,膵体尾部切除術を施行した.割面の肉眼所見では嚢胞成分は存在せず,充実性腫瘍であったが,病理学的には漿液性嚢胞腺腫と診断された.画像所見,肉眼所見で嚢胞成分を伴わず充実性を呈した膵体部漿液性嚢胞腺腫は極めてまれで,文献的考察を加え報告する.

索引用語
pancreatic serous cystadenoma, pancreatic endocrine tumor, solid tumor

日消外会誌 39: 1827-1833, 2006

別刷請求先
竹下 雅樹 〒926-8605 七尾市富岡町94 恵寿総合病院消化器外科

受理年月日
2006年4月26日

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