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第40巻 第1号 2007年1月 [目次] [全文 ( PDF 320KB)]
原著

消化器外科用POSSUMスコアの開発

田中 恒夫, 眞次 康弘, 石本 達郎, 香川 直樹, 中原 英樹, 福田 康彦, 田中 純子

県立広島病院一般外科, 広島大学大学院医歯薬学総合研究科

 目的:手術のリスク評価の一つであるPhysiological and Operative Severity Score for the enUmeration of Mortality and morbidity(以下,POSSUM)の術後合併症発生率や死亡率は高く予測されるため,多くの改良型が報告されてきた.今回,消化器外科全般で用いることのできるPOSSUMスコアを開発し,その精度を検証した.対象・方法:2002年1月から2005年12月までの4年間に施行した消化器手術1,573例を対象とした.前半2年間(n=709)の成績より,予測合併症発生率と予測死亡率の計算式の係数を変更しHiroshima POSSUM(以下,H-POSSUM)とした.後半2年間の症例(n=864)において,3種類のPOSSUMの精度を比較した.精度は実際に観察された発生数を予測された発生数で除した比率(以下,O/E ratio)で検討した.さらに,6種類の症例構成を設定し,その有用性をO/E ratioで検討した.成績:術後合併症発生率のO/E ratioはoriginal POSSUMでは0.78であり,H-POSSUMでは1.04であった.また,死亡率のO/E ratioはoriginal POSSUMでは0.12,Portsmouth-POSSUMでは0.56,H-POSSUMでは0.94であり,H-POSSUMのO/E ratioが最も1.00に近似していた.六つのシミュレーションにおいても,H-POSSUMの精度は他のPOSSUMより優れていた.考察:新しく開発したH-POSSUMは消化器手術のリスク評価として有用である.

索引用語
gastrointestinal surgery, POSSUM, risk analysis

日消外会誌 40: 1-7, 2007

別刷請求先
田中 恒夫 〒734-8530 広島市南区宇品神田1-5-54 県立広島病院一般外科

受理年月日
2006年7月26日

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