有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第40巻 第3号 2007年3月 [目次] [全文 ( PDF 325KB)]
原著

内視鏡的切除大腸粘膜下組織浸潤(sm)癌リンパ管侵襲検出におけるD2-40免疫染色の有用性

和田 博雄1)2), 野沢 昭典3), 大城 久2), 利野 靖1), 今田 敏夫4), 稲山 嘉明2)

横浜市立大学臓器病態治療医学1), 同 附属病院病理部2), 横浜市立大学附属市民総合医療センター病理部3), 同 消化病センター4)

 はじめに:内視鏡的切除された大腸粘膜下組織浸潤癌(以下,大腸sm癌と略記)につき,HE染色とD2-40免疫染色標本によるリンパ管侵襲検出の程度を比較し,リンパ管侵襲検出に関する同免疫染色の有用性を検討した.対象と方法:内視鏡的切除された大腸sm癌30例につき連続切片を作成し,HE染色,D2-40免疫染色を行った.結果:HE標本でリンパ管侵襲は2例2病変,D2-40免疫染色では5例6病変であった.両者で一致したのは1例1病変,乖離がみられたのは5例6病変で,4例5病変がHE標本で過小評価され,1例1病変がHE標本で過大評価された.前者4例は,組織との空隙が乏しい,腫瘍胞巣やリンパ管が小型である,などのため,HE標本ではリンパ管侵襲と認識困難であったが,D2-40免疫染色では認識容易であった.後者1例は,HE標本でリンパ管とみなしたが,D2-40免疫染色陰性であった.一方,同免疫染色では,腫瘍胞巣を一見取り囲むように非特異的に染まることがあり,リンパ管侵襲と誤認しないよう注意が必要であった.考察:D2-40免疫染色は,内視鏡的切除術を受けた大腸sm癌におけるリンパ管侵襲の正確な評価に有用であると考えられた.

索引用語
colonic cancer, lymphatic invasion, D2-40

日消外会誌 40: 247-252, 2007

別刷請求先
和田 博雄 〒236-8566 横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学附属病院病理部

受理年月日
2006年9月27日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会