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第40巻 第3号 2007年3月 [目次] [全文 ( PDF 367KB)]
症例報告

Aeromonas hydrophilaClostridium perfringensの感染を認めた急性壊疽性無石胆嚢炎の1例

飯田 豊, 鬼束 惇義, 片桐 義文

岐阜赤十字病院外科

 症例は64歳の男性で,嘔気,発熱,右季肋部痛のため当院へ入院となった.エコーで胆嚢内に結石像は認めなかったが,胆嚢腫大と壁肥厚を認めた.急性無石胆嚢炎と診断し経皮経肝胆嚢吸引術(percutaneous transhepatic gallbladder aspiration;以下,PTGBAと略記)を施行したところ悪臭を伴う膿性胆汁を排液した.PTGBA施行後も発熱,腹痛が継続するため発症後48時間で緊急胆嚢摘出術を施行した.胆嚢壁は壊死に陥っており,術後敗血症性ショックとなり全身状態が急速に悪化したが,エンドトキシン吸着療法により改善し,第36病日に退院した.PTGBAの際に採取した胆汁からAeromonas hydrophilaClostridium perfringensが検出された.これらの菌の感染例においては急激な経過をたどり,敗血症から多臓器不全を来し死亡したとの報告もみられることから,急性無石胆嚢炎の治療の際にはその存在と危険性を念頭におく必要があると考えられた.

索引用語
Aeromonas, Clostridium, acalculous cholecystitis

日消外会誌 40: 296-300, 2007

別刷請求先
飯田  豊 〒502-8511 岐阜市岩倉町3-36 岐阜赤十字病院外科

受理年月日
2006年7月26日

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