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第40巻 第3号 2007年3月 [目次] [全文 ( PDF 361KB)]
症例報告

総胆管に穿破した破裂性膵十二指腸動脈瘤の1例

木川 雄一郎, 池田 宏国, 仲本 嘉彦, 原田 武尚, 竹尾 正彦, 小縣 正明, 山本 満雄

神戸市立西市民病院外科

 膵十二指腸動脈瘤(以下,PDAA)は近年のinterventional radiologyの発達に伴い報告例も増えてきつつある.破裂後に診断されることが多く,破裂した場合,出血部位はさまざまで,消化管,後腹膜,腹腔内などである.しかし,総胆管への穿破は報告が少なく,極めてまれといえる症例を経験した.症例は56歳の男性で,大酒家で慢性膵炎の既往があった.急性胆嚢炎にて入院し,保存的治療後,腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った.術後,膵炎が増悪し,保存的治療にて軽快していたが,8日目に突然吐血した.緊急内視鏡検査で,十二指腸乳頭部からの出血を認め,腹部CTでは総胆管に出血を思わせる像を認めた.ただちに腹部血管造影検査を行ったところ,後上膵十二指腸動脈に仮性動脈瘤と造影剤の血管外漏出を認めた.マイクロコイルを用いた塞栓術が可能で,止血に成功した.総胆管に穿破した例は極めて少なく,文献的考察を加えて報告する.

索引用語
pancreaticoduodenal artery aneurysm, hemobilia, TAE

日消外会誌 40: 307-312, 2007

別刷請求先
木川雄一郎 〒653-0013 神戸市長田区一番町2-4 神戸市立西市民病院

受理年月日
2006年7月26日

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