有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第40巻 第5号 2007年5月 [目次] [全文 ( PDF 558KB)]
症例報告

食道原発悪性リンパ腫の1例

平松 良浩, 菊池 寛利, 山本 真義, 近藤 賢司, 馬場 恵, 太田 学, 神谷 欣志, 田中 達郎, 鈴木 昌八, 今野 弘之

浜松医科大学外科学第2, 同 光学医療診療部

 症例は60歳の男性で,嚥下障害を主訴に近医を受診し,上部消化管内視鏡検査にて食道潰瘍を指摘され,当院を紹介受診した.内視鏡および食道造影検査にて,胸部上中部食道の亜全周性3型病変と考えられた.繰り返し行った生検で確定診断を得ることができなかったが,内視鏡先端に装着したフードキャップで白苔を除去し生検を行い,悪性リンパ腫の診断を得た.全身検索により,甲状腺右葉,縦隔リンパ節への浸潤を認めた.食道病変は深い潰瘍を有し,化学療法中の穿孔が危ぐされたため手術を先行する方針とし,右開胸開腹食道亜全摘術を施行した.開胸時混濁胸水を認め,潰瘍は穿通していた.術後膿胸,MRSA肺炎を合併したが,全身状態の改善を得た後,化学療法を施行し,寛解導入した.治療後3年を経過した現在まで再燃なく生存中である.診断,治療に苦慮したまれな食道原発悪性リンパ腫の1例を経験したので,文献的考察を加え症例提示した.

索引用語
esophagus, malignant lymphoma

日消外会誌 40: 553-558, 2007

別刷請求先
平松 良浩 〒431-3192 浜松市半田山1丁目20-1 浜松医科大学外科学第2教室

受理年月日
2006年10月25日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会