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第40巻 第5号 2007年5月 [目次] [全文 ( PDF 412KB)]
症例報告

胃潰瘍が肝嚢胞内に穿通した1例

石部 敦士, 池 秀之, 廣島 幸彦, 松津 賢一, 鈴木 喜裕, 長 晴彦, 千島 隆司, 山崎 安信, 須田 嵩, 嶋田 紘

済生会横浜市南部病院外科, 横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学

 症例は78歳の男性で,肝左葉に径16 cm大の嚢胞を認めていたが無症状であったため経過観察されていた.2005年12月末,心窩部痛を主訴に受診した.腹部X線検査,CTで肝嚢胞内にガス像があり,嚢胞に接する胃壁は肥厚していた.腹膜刺激症状を認めたため,緊急手術を施行した.肝嚢胞と胃壁は強固に癒着し,自動縫合器による切離と肝嚢胞内ドレナージ術を施行した.術後の上部消化管内視鏡検査で胃潰瘍の穿通と診断した.術後よりプロトンポンプ阻害剤を投与した.術後経過良好であり第21病日に退院となった.術後6か月肝嚢胞の再発は認めない.有症状の肝嚢胞は5~10%との報告があるが胃潰瘍が肝嚢胞内に穿通することはまれであり,若干の文献的考察を加えて報告する.

索引用語
gastric ulcer, giant liver cyst, perforation

日消外会誌 40: 565-569, 2007

別刷請求先
石部 敦士 〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学

受理年月日
2006年11月22日

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