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第40巻 第8号 2007年8月 [目次] [全文 ( PDF 477KB)]
原著

腹腔鏡下胆嚢摘出術における術前難易度判定

広松 孝, 長谷川 洋, 坂本 英至, 小松 俊一郎, 河合 清貴, 田畑 智丈, 夏目 誠治, 青葉 太郎, 土屋 智敬, 松本 直基

名古屋第二赤十字病院外科

 はじめに:腹腔鏡下胆嚢摘出術は急速に普及し,現在では胆嚢良性疾患に対する標準術式となっている.しかし,ひとたび胆管損傷などの合併症を起こせば,そのmeritが失われるばかりか治療にも難渋する危険性をはらんでいる.このため,合併症防止策の構築は大変重要な問題である.方法:過去16年間で当科で行った腹腔鏡下胆嚢摘出術1,926例を対象として,手術時間を難易度の指標とし,重回帰分析にてretrospectiveに検討した.結果:手術時間に影響する14因子のうち胆嚢壁肥厚,頸部結石嵌頓,CRP上昇持続期間の3因子が手術時間の延長に寄与した.標準回帰係数から,線型判別関数(手術時間 Y=8.928×リスクスコアX+77.974)が得られ,さらに予想手術時間の3分位解析を行い,リスクスコアを3群(低リスク群・中リスク群・高リスク群)に術前分別することが可能であり,易症例の手術時間は76分,やや難症例は96分,難渋症例は132分と予想されることがわかった.考察:我々の考案した術前難易度予想スコアを用いることにより,難易度に応じた適切な術者が選択でき,合併症低下に寄与できるものと思われた.

索引用語
laparoscopic cholecystectomy, preoperative evaluation of difficulty, risk score

日消外会誌 40: 1449-1455, 2007

別刷請求先
広松  孝 〒466-8650 名古屋市昭和区妙見町2-9 名古屋第二赤十字病院外科

受理年月日
2007年1月31日

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