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第40巻 第8号 2007年8月 [目次] [全文 ( PDF 439KB)]
症例報告

術中血管造影ののち血栓除去術で治癒した上腸間膜動脈閉塞症の1例

大塚 隆生, 中川内 章, 下西 智徳, 古賀 清和, 岡崎 幸生, 中房 祐司, 宮崎 耕治

佐賀大学医学部一般・消化器外科, 同 心臓・血管外科

 症例は69歳の男性で,間歇性腹痛と新鮮血下血を来し,近医で行った腹部CTで上腸間膜動脈閉塞症と診断され,当科を紹介された.心電図上心房細動を認めた.血液検査で白血球とLDHの上昇,血液ガス分析でアシドーシスを認め,腸管壊死が疑われたため開腹手術を行った.小腸は広範囲にわたり色調が変化し,辺縁動脈の拍動も減弱していたが,壊死所見はなかった.そこで,術中血管造影検査を行ったところ,上腸間膜動脈に空腸第1枝より末梢レベルでの閉塞を認めたため,動脈壁を切開し,血栓除去術を行った.その後,小腸の色調は速やかに回復し,辺縁動脈の拍動も良好となった.造影CTでも上腸間膜動脈の血流は良好であった.上腸間膜動脈閉塞症による腸管壊死の診断で開腹したが,可逆的腸管虚血を疑い,術中血管造影検査が部位診断と治療方針の決定に有用であった1例を経験したので,文献的考察を含めて報告する.

索引用語
superior mesenteric arterial occlusion, intraoperative angiography, thrombectomy

日消外会誌 40: 1520-1524, 2007

別刷請求先
大塚 隆生 〒849-8501 佐賀市鍋島5-1-1 佐賀大学医学部一般・消化器外科

受理年月日
2007年1月31日

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