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第40巻 第9号 2007年9月 [目次] [全文 ( PDF 438KB)]
症例報告

特異な肝外発育形態を呈した肝尾状葉(Spiegel's lobe)原発肝細胞癌破裂の1例

川畑 康成1)2), 矢野 誠司2), 楠本 長正1), 宮本 勝文1), 稲尾 瞳子2), 西 健2), 平原 典幸2), 板倉 正幸2), 田中 恒夫2)

石川島播磨重工業健康保険組合播磨病院外科1), 島根大学医学部消化器・総合外科2)

 症例は67歳の男性で,突然の上腹部痛にて来院した.緊急腹部CTでは,肝尾状葉に原発した肝細胞癌とその破裂による腹腔内出血が疑われた.Vital signは安定していたため,保存的治療を選択した.他の画像検査で,腫瘤はSpiegel's lobeと連続,肝外性に発育し,総肝動脈から固有肝動脈を巻き込み,門脈を右方に圧排していた.Spiegel's lobe原発肝細胞癌の破裂と診断し待機手術を施行した.開腹検査所見は術前診断と同様であり,巻き込まれていた総肝動脈,固有肝動脈を剥離し腫瘍を茎基部で切離して摘出した.病理組織学的診断は,8×5.5×4 cm,64 g,中分化型肝細胞癌で,茎基部に出血巣を認めた.肝尾状葉に原発した肝細胞癌破裂の本邦報告は12例と少なく,いずれもSpiegel's lobeであった.また,肝外発育型肝細胞癌の茎基部が破綻し出血を来した報告もまれであった.

索引用語
hepatocellular carcinoma, spiegel's lobe, rupture

日消外会誌 40: 1599-1604, 2007

別刷請求先
川畑 康成 〒693-8501 出雲市塩冶町89-1 島根大学医学部消化器・総合外科

受理年月日
2007年2月28日

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