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第40巻 第9号 2007年9月 [目次] [全文 ( PDF 494KB)]
症例報告

コレステロール結晶塞栓による無石胆嚢炎の1例

佐藤 裕英, 西尾 慶子, 山崎 高宏, 井上 剛志, 足立 巌, 飯田 茂穂

市立敦賀病院外科

 症例は86歳の女性で,経皮的冠動脈形成術を実施された10日後に無石胆嚢炎を発症.緊急胆嚢摘出術を実施し,病理組織学的検索にてコレステロール塞栓(cholesterol crystal embolization;以下,CCE)による急性胆嚢炎と判明.いったん,自宅退院が可能であったが,その後亜急性に腎機能の悪化と好酸球数の増多を認め,術後6か月目に心不全の悪化から死亡に至った.経過からCCEによる腎障害の併存がうかがわれた.CCEによる胆嚢炎の報告は極めてまれであるが,血管内治療などの増多に伴い今後も増加が見込まれる.消化器の分野でも無石胆嚢炎の原因としてCCEがあることを認識し,疾患は全身的なもので予後不良であることを念頭におき適切な対処を早期から行う必要性があるものと考えられた.

索引用語
cholesterol crystal, embolization, cholecystitis

日消外会誌 40: 1605-1610, 2007

別刷請求先
佐藤 裕英 〒914-8502 敦賀市三島町1丁目6-60 市立敦賀病院外科

受理年月日
2007年2月28日

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