有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第40巻 第9号 2007年9月 [目次] [全文 ( PDF 585KB)]
症例報告

急激な腹痛にて発症した後腹膜原発yolk-sac tumorの1例

武藤 頼彦, 山本 義一, 高石 聡, 舟波 裕, 当間 智子, 工藤 秀寛, 関 幸雄

JFE健康保険組合川鉄千葉病院外科

 急激な腹痛にて発症した後腹膜原発yolk-sac tumor(以下,YST)を経験したので報告する.症例は25歳の男性で,腹痛・発熱を主訴に来院.腹部超音波検査・造影CTにて下腸間膜動脈を巻き込み,辺縁のみ造影効果のある直径5 cm大の腫瘍を認めた.後腹膜膿瘍の診断にて腫瘍全摘出術を施行した.術後病理組織学的検査にてYSTの診断となった.また,入院時凍結血清AFPは2,338 ng/mlと高値であった.術後経過は良好であり,AFPは著明に低下,症状消失し退院となった.外来経過観察中AFPが上昇し,再発を認めたためシスプラチンを中心とした化学療法を施行した.化学療法が著効し,術後6か月,AFPは正常値,画像上も腫瘍は著明に縮小した.発見困難である後腹膜腫瘍を早期に発見し,治療開始したことで,著明な腫瘍縮小をした.早期の化学療法開始が治療の鍵となる.

索引用語
yolk sac tumor, retroperitoneal tumor

日消外会誌 40: 1641-1646, 2007

別刷請求先
武藤 頼彦 〒260-0842 千葉市中央区南町1-11-12 JFE健康保険組合川鉄千葉病院外科

受理年月日
2007年2月28日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会