有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第40巻 第11号 2007年11月 [目次] [全文 ( PDF 374KB)]
症例報告

胆嚢印環細胞癌の1例

真木 健裕, 原 敬志, 平野 聡, 田中 栄一, 斉藤 克憲, 竹内 幹也, 七戸 俊明, 佐藤 幸作, 三品 壽雄, 近藤 哲

北海道大学腫瘍外科, 心臓血管センター北海道大野病院

 胆嚢原発癌としてはまれな印環細胞癌の1例を経験した.症例は70歳の男性で,北海道大野病院で胆嚢胆石症の診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.摘出した胆嚢の体部腹腔側粘膜面に8×7 mm大の白色調IIa病変を認めた.病理組織学的診断は印環細胞癌で他の組織型は混在せず,わずかに漿膜下層に浸潤していた.リンパ管浸潤,静脈浸潤は陰性であった.精査加療目的で当院に入院となった.CTで癌の遺残やリンパ節転移を疑わせる所見はなかったが,追加切除の方針とした.術式は肝床切除,胆管切除,D2リンパ節郭清術とした.術後合併症はなく,病理組織学的検査でも癌の遺残はなかった.患者は術後34か月の現在,無再発生存中である.胆嚢印環細胞癌は他の組織型に混在することが多いが,本症例は純粋に印環細胞癌のみで,我々が検索したかぎりにおいて癌の大きさが最小であった.印環細胞癌は胃と同様に胆嚢でもde novo発生することがあることを示唆する貴重な症例と思われる.

索引用語
gallbladder carcinoma, signet ring cell

日消外会誌 40: 1811-1815, 2007

別刷請求先
真木 健裕 〒004-0831 札幌市清田区真栄1条1-1-1 清田病院

受理年月日
2007年4月25日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会