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第41巻 第1号 2008年1月 [目次] [全文 ( PDF 602KB)]
症例報告

胃壁内に多発転移を認めrhabdoid featureを示した胃癌の1例

勝部 亮一, 飽浦 良和, 松本 剛昌, 村嶋 信尚, 五味 慎也

倉敷成人病センター外科

 症例は54歳の男性で,食欲不振・体重減少を主訴に近医を受診し,胃癌と診断された.胃癌からの出血が著明で,当院に紹介された.術前検査にて膵・脾浸潤,肺転移が認められたが,出血コントロール目的にて胃全摘,胆摘,脾・膵体尾部合併切除を行い,Roux-en-Y法にて再建した.主病変は穹隆部に位置しpor1, si, ly2, v1, pm(-),dm(-),n2であった.肛門側の多発小病変はいずれも主病変と同一の組織所見を示す腫瘍であり,主病変と他の多発小病変に連続性は認められず,壁内転移と診断された.胃癌の胃壁内転移症例は予後不良であることが多く,本症例も術後1か月目には肝転移も出現し化学療法を開始したが,次第に肝・肺転移ともに増大し,術後4か月目に永眠された.胃癌の胃壁内転移症例は報告例が少なく,また転移巣は単発であることが多い.多発胃壁内転移を認めた本症例は非常にまれであり,文献的考察を加えて報告する.

索引用語
gastric cancer, multiple metastases to gastric wall, rhabdoid cell

日消外会誌 41: 57-63, 2008

別刷請求先
勝部 亮一 〒710-8522 倉敷市白楽町250 倉敷成人病センター外科

受理年月日
2007年6月27日

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