有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第41巻 第1号 2008年1月 [目次] [全文 ( PDF 539KB)]
症例報告

術前化学療法が奏効したAFP産生胃癌の1例

湯浅 康弘, 沖津 宏, 山村 陽子, 滝沢 宏光, 石倉 久嗣, 一森 敏弘, 石川 正志, 木村 秀, 阪田 章聖

徳島赤十字病院外科

 症例は66歳の男性で,慢性B型肝炎のため経過観察中,2006年2月,#12腹腔内リンパ節腫大を指摘され,内視鏡検査で胃噴門直下に4 cm大の1型腫瘍を認め乳頭状腺癌と診断された.腫瘍マーカーはAlpha-fetoprotein(以下,AFP)が333 ng/mlと高値であった.T2N3M0:stage IVの診断で化学療法を行った.TS-1(120 mg/日)をday 1~14, day1およびday8にDocetaxel(60 mg/日),CDDP(10 mg/日)をday1~5, 8~12に経静脈投与した.画像上PRが得られ,AFP値も45 ng/mlと低下し,胃全摘を行った.病理組織学的診断では原発巣に癌の遺残はなく,郭清リンパ節にもGrade 2の効果が得られた.そのうち,1個にのみ腫瘍の残存を認め,AFP染色陽性であった.TS-1による補助化学療法を3コース施行し,術後14か月経過した現在再発はない.化学療法が奏効したAFP産生胃癌の1例を報告する.

索引用語
AFP producing gastric cancer, lymph node metastasis, chemotherapy

日消外会誌 41: 64-69, 2008

別刷請求先
湯浅 康弘 〒773-8502 小松島市小松島町字井利ノ口103 徳島赤十字病院

受理年月日
2007年6月27日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会