症例報告
腸重積症で発症した回盲部原発Burkittリンパ腫の1例
吉村 文博, 下西 智徳, 檜垣 賢作, 松山 悟, 那須 賢司, 白水 和雄*
高木病院外科, 久留米大学外科*
症例は13歳の女性で,腹痛,嘔吐を主訴に近医を受診.腹部X線検査でイレウスを認め当院へ紹介受診となった.腹部超音波検査,腹部CTにて腸重積症の診断を得,手術を施行した.手術所見は回盲部の腫瘤を先進部とした腸重積の状態を認め,回盲部切除術を施行した.病理組織学的検査でBurkittリンパ腫であった.化学療法目的に術後9日目に転院となり,化学療法を施行して完全寛解中である.ほとんどのBurkittリンパ腫症例は予後不良であるが,診断目的,腫瘍減量目的にも手術は有効であり,診断の後には早期化学療法の施行にて良好な予後が得られることが示唆された.
索引用語
Burkitt's lymphoma, intussusception
別刷請求先
吉村 文博 〒831-0016 大川市酒見141-11 高木病院外科
受理年月日
2007年6月27日
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