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第41巻 第1号 2008年1月 [目次] [全文 ( PDF 466KB)]
症例報告

動静脈奇形に起因した左側結腸腸間膜静脈瘤の腹腔内破裂の1例

名和 正人, 土屋 十次, 立花 進, 北村 文近, 熊澤 伊和生, 川越 肇, 松井 康司

揖斐厚生病院外科

 症例は38歳の女性で,腹痛にて受診した.腹部は膨満しショック状態であった.造影CTにて腹腔内に多量の血液貯留と腸間膜内に拡張した血管を認めた.3DCT angiographyでは骨盤腔内に動静脈奇形と考えられた異常血管を介した血流シャントを認め,これより左側結腸に沿うように発達した静脈瘤を認め門脈へと流入していた.動静脈奇形本体あるいはそれに続発した静脈瘤の腹腔内破裂と診断し開腹術を施行した.開腹するとS状結腸腸間膜内の静脈瘤より動脈性の出血を認めた.止血に難渋したが出血部位に流出入する血管を腸間膜ごと集束結紮して止血しえた.術後の腸管虚血や狭窄を考慮し,横行結腸に人工肛門を造設し手術終了した.術後に動脈造影検査を施行したがこの時点では動静脈奇形は認めなかった.本症例では動静脈奇形の血流が結腸辺縁静脈に直接流出したことで静脈瘤が形成され,圧に耐えられなくなった静脈瘤が腹腔内へと破裂したと推測された.

索引用語
mesenteric varice, arteriovenous malformation

日消外会誌 41: 141-145, 2008

別刷請求先
名和 正人 〒501-0619 揖斐郡揖斐川町三輪2547-4 揖斐厚生病院外科

受理年月日
2007年6月27日

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