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第41巻 第1号 2008年1月 [目次] [全文 ( PDF 458KB)]
症例報告

異時性に大腿ヘルニアおよび閉鎖孔ヘルニア嵌頓を発症した高齢男性の1症例

相原 弘之, 池谷 朋彦1), 斉藤 雄一1), 高橋 伸政1), 村井 克巳1), 星 永進1), 蜂谷 貴2)

埼玉県立循環器・呼吸器病センター外科, 同 呼吸器外科1), 同 心臓血管外科2)

 異時性に大腿ヘルニアおよび閉鎖孔ヘルニア嵌頓を発症した高齢男性の1症例を経験したので報告する.症例は76歳の男性で,腸閉塞の診断で近医より紹介された.右大腿ヘルニアの嵌頓の診断で同日緊急手術を施行した.術後経過は良好で第4病日に退院したが,2か月後腸閉塞を再発し救急外来を受診.腹部CTで左恥骨筋と外閉鎖筋との間に径4 cm大の腸管の嵌頓と思われる所見を認め,左閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診断,同日緊急手術を施行した.回盲弁から約40 cm口側の回腸が左閉鎖孔に嵌頓していたが,用手的に抜去可能で,壊死所見がなく閉鎖孔の補強のみで手術を終了し第11病日に軽快退院した.高齢の腸閉塞患者では,鑑別診断に常にヘルニア嵌頓を入れ,スクリーニングとして腹部から鼡径部のCTを施行するべきと考えられた.以上の症例に対し文献的考察を加え報告する.

索引用語
male, femoral hernia, obturator hernia

日消外会誌 41: 152-157, 2008

別刷請求先
相原 弘之 〒360-0105 熊谷市板井1696 埼玉県立循環器・呼吸器病センター外科

受理年月日
2007年6月27日

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