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第41巻 第3号 2008年3月 [目次] [全文 ( PDF 432KB)]
症例報告

Arterioportal fistula syndromeによる大量腹水を伴った胃gastrointestinal stromal tumorの1例

只野 惣介, 寺島 秀夫, 野崎 礼史, 大河内 信弘, 椎貝 真成, 南 学

筑波大学大学院人間総合科学研究科消化器外科, 同 放射線医学

 Arterioportal fistula syndrome(以下,APFs)による大量腹水を伴った胃gastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)の症例を経験したので報告する.患者は85歳の男性で,腹部膨満を主訴に来院した.腹部造影CTにおいて著明な腹水貯留と胃小彎に約10 cmの腫瘍を認め,怒張したドレナージ静脈が門脈に合流していた.動脈相で血管像を構築すると,ドレナージ静脈合流部より肝側の門脈が造影されており,腫瘍が動静脈シャントとなり,門脈血流の過負荷を引き起こし,腹水貯留を来したことが推定され,APFsに相当した.2006年2月,胃全摘術を施行した.病理組織学的検査所見では,胃GIST,uncommitted type,高リスク群と診断された.術後12か月の現在,腹水再貯留や再発を認めてない.Web検索上,GISTに合併したAPFs報告例は存在せず,初の症例報告と考えられた.

索引用語
GIST, massive serous ascites, arterioportal fistula syndrome

日消外会誌 41: 293-298, 2008

別刷請求先
只野 惣介 〒305-8577 つくば市天王台1-1-1 筑波大学大学院人間総合科学研究科消化器外科

受理年月日
2007年9月26日

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