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第41巻 第3号 2008年3月 [目次] [全文 ( PDF 483KB)]
症例報告

腹壁原発孤立性線維性腫瘍を腹腔鏡下に切除した1例

田中 毅, 橋本 雅司, 宇田川 晴司, 澤田 壽仁, 渡邊 五朗

虎の門病院消化器外科

 症例は47歳の男性で,人間ドックにて肝内腫瘍性病変の増大を指摘され精査目的にて消化器内科へ入院となった.腹部超音波検査上,肝右葉下縁に径36 mm大の腫瘍を認めた.腹部造影CTでは動脈優位相で濃染する肝外性の腫瘍性病変が認められ,腹腔内腫瘍の診断で手術目的にて外科転科となった.腹腔鏡下に腫瘍切除術を施行した.術中所見では腫瘍は右腹壁から腹腔内に突出する径3 cm大の腫瘍で,流入血管をLCSで処理し,腹腔鏡下にて腫瘍を切除した.切除標本は3.6 cm大,白色充実性腫瘤であった.病理組織学的検査所見では紡錘形細胞がpattern less patternをとって増生し,免疫組織学的染色ではCD34(+),MIC-2(+),bcl-2(+),S-100(-),SMA(-),EMA(-)を示し,腹壁原発の孤立性線維性腫瘍と診断した.腹膜由来の孤立性線維性腫瘍は胸壁原発に比べてまれである.本例は本邦報告例中最小であり,腹腔鏡下に切除した初例と考えられた.

索引用語
solitary fibrous tumor(SFT), peritoneum, laparoscopic surgery

日消外会誌 41: 357-362, 2008

別刷請求先
田中  毅 〒105-8470 港区虎ノ門2-2-2 虎の門病院消化器外科

受理年月日
2007年10月29日

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