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第41巻 第6号 2008年6月 [目次] [全文 ( PDF 792KB)]
症例報告

十二指腸アデノカルチノイド肝転移の1例

矢野 佳子, 高山 亘, 菅谷 睦, 角田 慎輔, 黄 哲守, 古木 新, 小林 進

千葉県立佐原病院外科, 同 病理

 症例は60歳の女性で,2005年8月胃集団検診で要精査となり9月当院に受診し,上部内視鏡検査で十二指腸球部に潰瘍を認めた.生検にても悪性所見は認めず,良性潰瘍として投薬加療を受けていた.外来通院中,超音波検査ならび腹部CTにて肝S4を中心に多発腫瘤を指摘され,12月超音波ガイド下肝腫瘍生検を施行し,腺癌と診断された.他臓器に異常を認めず,胆管細胞癌と診断し,手術目的にて入院となった.12月下旬拡大左葉切除を施行した.また,十二指腸潰瘍部に腫瘤を触知し,悪性腫瘍を疑い胃幽門側,十二指腸部分切除ならびにリンパ節郭清を追加した.術後病理組織学的検討にて十二指腸腫瘍は粘液産生をする腺管構造と神経内分泌細胞への分化を認め,アデノカルチノイドと診断.肝腫瘍は転移と診断した.術後18か月を経過したが,現在再発の兆候は認めない.十二指腸アデノカルチノイドは極めてまれで今回,肝転移の1手術例を経験したので報告した.

索引用語
adenocarcinoid, duodenum, liver metastasis

日消外会誌 41: 612-617, 2008

別刷請求先
矢野 佳子 〒287-0003 香取市佐原イ2285 千葉県立佐原病院外科

受理年月日
2007年10月29日

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