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第41巻 第6号 2008年6月 [目次] [全文 ( PDF 990KB)]
症例報告

腸重積を契機に発見された空腸原発T細胞性悪性リンパ腫の1例

猪瀬 悟史, 鈴木 修司, 原田 信比古, 田中 精一, 林 恒男, 鈴木 衛, 羽生 富士夫

八王子消化器病院外科

 症例は81歳の女性で,腹痛,嘔吐を主訴に近医を受診し,腹部CTで腸重積による機械的腸閉塞が疑われ近医入院となった.イレウス管を挿入するも症状改善せず当院紹介入院となった.イレウス管造影検査で空腸に先細りの途絶像を認め,CT所見と合わせ空腸腫瘍による腸重積と診断し手術を施行した.開腹するとTreitz靭帯から約80 cmの部位より,空腸の腫瘍を先進部として約60 cmにわたり腸重積を来していた.他に空腸に4か所,回腸末端に3か所の腫瘍を触知し,腫瘍を含め空腸・回腸部分切除術を施行した.病理組織学的にT細胞性悪性リンパ腫と診断した.術後経過は良好で,術後第20病日に退院となったが,術後約5か月後に腹腔内リンパ節再発による全身状態悪化のため死亡した.小腸原発T細胞性悪性リンパ腫は,穿孔性腹膜炎で発症し緊急手術を要した報告例は多いが,腸重積で発症した本邦報告例は自験例を含め3例とまれであり,文献的考察を加え報告する.

索引用語
malignant lymphoma of the small intestine, T-cell, intussusception

日消外会誌 41: 670-675, 2008

別刷請求先
猪瀬 悟史 〒192-0903 八王子市万町177-3 八王子消化器病院外科

受理年月日
2007年11月28日

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