有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第41巻 第9号 2008年9月 [目次] [全文 ( PDF 503KB)]
症例報告

ソマトスタチンアナログとプロトンポンプインヒビターの併用が有効であった難治性消化管皮膚瘻の2例

重田 英隆, 平松 和洋, 水上 泰延

JA静岡厚生連遠州病院外科

 ソマトスタチンアナログ(サンドスタチン® somatostatin analogue;以下,SMS)とプロトンポンプインヒビター(proton pump inhibitor;以下,PPI)の併用が有効であった難治性消化管皮膚瘻の2例を報告する.症例1は87歳の女性で,上腹部痛を主訴に当院を受診した.十二指腸潰瘍穿孔による汎発性腹膜炎と診断され,充填術が施行された.第2病日より充填部のドレーンより消化液の排液を認め,難治性十二指腸皮膚瘻となった.SMSの投与に加え,PPIも併用すると排液量は急速に減少し,SMS投与後19日目に瘻孔は閉鎖した.症例2は65歳の男性で,上行結腸癌の診断で結腸右半切除術が施行されたが,第10病日にドレーン内容が混濁し縫合不全と診断された.第12病日よりドレーン部とは別の正中創より消化液の排液を認め,難治性回結腸吻合部皮膚瘻となった.SMSの投与に加え,PPIも併用すると排液量は急速に減少し,SMS投与後11日目に瘻孔は閉鎖した.

索引用語
somatostatin analogue, proton pump inhibitor, refractory enterocutaneous fistula

日消外会誌 41: 1723-1728, 2008

別刷請求先
重田 英隆 〒430-0929 浜松市中区中央1-1-1 JA静岡厚生連遠州病院外科

受理年月日
2008年2月20日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会