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第41巻 第9号 2008年9月 [目次] [全文 ( PDF 1181KB)]
症例報告

静脈硬化性大腸炎の1切除例

渡邉 卓哉, 石榑 清, 藤岡 憲, 堀場 隆雄, 平井 敦, 伊藤 洋一

愛知県厚生連昭和病院外科

 症例は68歳の女性で,下痢と下血を主訴に来院した.注腸造影X線検査では盲腸から下行結腸にかけてハウストラが消失し,内腔は狭小化して,一部に母指圧痕像もみられた.下部消化管内視鏡検査では同部位に粘膜の浮腫,びらんを認め,虚血性腸炎が疑われた.整腸剤による保存的治療にて経過観察された.下痢が続くため,約5か月後に下部消化管内視鏡検査が施行されたが,病状は変化していなかった.初診時より腹部単純X線検査,腹部CTにて盲腸から下行結腸腸間膜の部位に一致して線状,網目状の石灰化を認めており,その所見とあわせ静脈硬化性大腸炎を疑い,病変部の生検を施行した.粘膜内にHE染色で染まる無構造物質の沈着を認め,アザン染色にて膠原線維と判明し,静脈硬化性大腸炎と診断された.症状の改善を目的に腹腔鏡補助下結腸亜全摘術が施行された.術後は順調に経過し,症状は軽快した.現在,外来にて経過観察中である.

索引用語
phlebosclerotic colitis, calcification, phlebosclerosis

日消外会誌 41: 1729-1734, 2008

別刷請求先
渡邉 卓哉 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞65 名古屋大学医学部附属病院消化器外科2

受理年月日
2008年3月26日

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