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第41巻 第9号 2008年9月 [目次] [全文 ( PDF 1015KB)]
症例報告

Micropapillary carcinoma成分を伴った直腸癌の1例

廣田 政志, 山下 克也, 市原 透, 中村 悦子

国立病院機構豊橋医療センター外科, 同 病理

 症例は73歳の女性で,下血を主訴に当院を受診し入院となった.精査の結果,直腸S状部に2型病変が認められ,直腸癌の診断にて高位前方切除術を施行した.病理組織学的検査では,tub2相当の管状腺癌が主体で漿膜外にまで浸潤を認め,浸潤部においてはリンパ管様の空隙内に微小乳頭状癌胞巣が存在する特徴的な組織像を認めた.リンパ管侵襲がやや目立ち,領域リンパ節には6個のリンパ節転移を認めた.免疫染色では,MUC1は微小乳頭状癌胞巣の外縁が陽性を示し,micropapillary carcinoma(以下,MC)成分を伴った直腸癌と診断された.MCは高頻度にリンパ管侵襲・リンパ節転移を伴う予後不良な癌腫として最近注目されている.大腸の報告はまだ少ないが,MC成分を伴う場合には大腸においても悪性度が高いと考えられ,積極的なリンパ節郭清,術後化学療法を考慮すべきである.

索引用語
micropapillary carcinoma, colorectum

日消外会誌 41: 1741-1745, 2008

別刷請求先
廣田 政志 〒440-8510 豊橋市飯村町字浜道上50 国立病院機構豊橋医療センター外科

受理年月日
2008年3月26日

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