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第41巻 第11号 2008年11月 [目次] [全文 ( PDF 855KB)]
症例報告

Multiple lymphomatous polyposisを呈し腸重積症を来したマントル細胞リンパ腫の1例

林 勉, 鈴木 弘治, 蓮尾 公篤, 神 康之, 玉川 洋, 利野 靖, 益田 宗孝

秦野赤十字病院外科, 横浜市立大学外科治療学

 症例は63歳の男性で,心窩部痛を主訴に来院した.腹部は軽度膨満し腹部単純X線検査で小腸ガスの貯留と鏡面形成を認め,腹部CTでは右上腹部にtarget signを呈する腫瘤像を認め,回腸上行結腸型の腸重積症と診断した.また,胃壁の肥厚を認めたため上部消化管内視鏡検査を施行,粘膜不整像と巨大皺壁を認めた.病理組織学的検査(胃)で悪性リンパ腫が疑われたが,確定診断は得られなかった.組織型の診断確定と腸重積解除目的に開腹手術を行った.開腹時腸重積は解除されていたが,Bauhin弁から10 cm口側の回腸粘膜下にポリープ様腫瘤が多発しており,粘膜下腫瘍を切除し,病理組織学的検査でマントル細胞リンパ腫の診断であった.胃と回腸に多発病変を有し,回腸末端のポリポーシスを先進部として回腸上行結腸型腸重積を来していた.マントル細胞リンパ腫による成人腸重積の報告は自験例を含めて国内,国外合計7例のみと極めてまれであり,文献的考察を加え報告する.

索引用語
intussusception, multiple lymphomatous polyposis, mantle cell lymphoma

日消外会誌 41: 1972-1977, 2008

別刷請求先
林   勉 〒234-8503 横浜市港南区港南台3-2-10 済生会横浜市南部病院外科

受理年月日
2008年5月21日

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