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第42巻 第1号 2009年1月 [目次] [全文 ( PDF 634KB)]
症例報告

経肛門的イレウスチューブにて整復後に切除しえた腸重積合併S状結腸癌の1例

大澤 一郎1)2), 勝峰 康夫1), 湯浅 浩行1), 野田 直哉1), 上原 伸一1), 赤坂 義和1), 伊佐地 秀司2)

三重県立志摩病院外科1), 三重大学附属病院肝胆膵外科2)

 92歳の女性で,腸重積とイレウスを伴い肛門外に脱出した大腸癌に対し,経肛門的イレウスチューブを用い腸管の減圧と腸重積の解除を連続的に行った後,待機的にS状結腸切除術を施行しえた.腸重積合併S状結腸癌本邦報告81例を対象に,先進部が直腸内に位置した42例(以下,S-R型)と肛門外に脱出した30例(以下,S-P型)を比較した.男女比はS-P型で女性が8割を占めた.イレウス合併率はS-P型で10%と有意に低かった.術前・術中を通して重積整復後に病変を切除した割合はS-R型83%,S-P型53%であり有意差を認めた.整復不能な割合はS-R型で12%,S-P型で23%であった.経過中に人工肛門造設を要した割合は両群とも約30%であった.腸重積を伴った結腸癌は可能であれば1期的切除再建が望ましいが,経肛門的イレウスチューブを用いることで1期的切除再建を行った報告は本症例が最初と考えられた.

索引用語
sigmoid neoplasm, intussusception, colorectal tube

日消外会誌 42: 105-111, 2009

別刷請求先
大澤 一郎 〒514-8507 津市江戸橋2-174 三重大学附属病院肝胆膵外科

受理年月日
2008年7月23日

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