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第42巻 第1号 2009年1月 [目次] [全文 ( PDF 2045KB)]
症例報告

門脈腫瘍栓が疑われた上行結腸癌に対し化学療法と原発巣切除で長期生存を得ている1例

伊丹 淳, 井口 公太, 長山 聡, 野村 明成, 川村 純一郎, 森 由希子, 坂井 義治

京都大学消化管外科, 滋賀県立成人病センター外科

 症例は52歳の女性で,他院にて2005年5月に右乳癌に対し手術され,術後放射線治療とホルモン療法を受けたが,8月に上腹部不快感が出現.CTの結果,門脈腫瘍栓を指摘された.肝内には他に病変を認めず,CEA,CA19-9がともに高値であったため,消化管の精査を行ったところ,上行結腸癌が見つかり,10月に当科紹介となった.まず,全身化学療法としてイリノテカン/フルオロウラシル/レボホリナート療法を開始.門脈腫瘍栓の縮小と同時に,腫瘍マーカーも減少した.しかし,2006年6月にCEAが再上昇.門脈腫瘍栓の軽度増大と原発巣の増大を認めたため,10月上旬に腹腔鏡補助下結腸右半切除術にて原発巣の切除を行った.術後,オキサリプラチン/フルオロウラシル/レボホリナート療法,TS-1/イリノテカンを投与した.現在はTS-1内服のみであるが,門脈腫瘍栓の増大傾向はなく,他の部位の再発も認めず経過観察中である.

索引用語
portal vein tumor thrombus, colorectal cancer, chemotherapy

日消外会誌 42: 112-117, 2009

別刷請求先
伊丹  淳 〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54 京都大学消化管外科

受理年月日
2008年7月23日

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