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第42巻 第2号 2009年2月 [目次] [全文 ( PDF 880KB)]
症例報告

腹腔鏡下胆嚢摘出術後15年目に胆道狭窄を来した手術クリップ胆管壁内迷入を伴う断端神経腫の1例

鈴村 和大, 飯室 勇二, 黒田 暢一, 岡田 敏弘, 麻野 泰包, 山中 潤一, 平野 公通, 王 孔志, 西上 隆之, 藤元 治朗

兵庫医科大学外科, 同 病理部

 症例は51歳の男性で,平成3年に胆石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を他院にて施行された.15年後の平成18年に黄疸が出現したため前医入院.肝門部胆管癌を疑われ当院転院となった.ERCP上,胆摘時のクリップに隣接して比較的スムーズな総肝管の狭窄像がみられた.悪性疾患を強く示唆する所見ではないものの,その可能性が否定できず手術を施行.術中迅速病理組織学的検査にて胆管および周囲組織に悪性所見は得られず,肝外胆管切除・胆道再建で手術を終了した.胆管狭窄部の最終病理組織学的診断は断端神経腫で,胆管壁内に腹腔鏡下胆嚢摘出術時のクリップが迷入していた.胆管系の断端神経腫は,手術操作などによる胆管周囲の神経線維の切離を誘因として発生してくることが多い.今回,我々は腹腔鏡下胆嚢摘出術後15年目に発症した手術クリップの胆管壁内迷入を伴う胆管断端神経腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.

索引用語
amputation neuroma, laparoscopic cholecystectomy, clip

日消外会誌 42: 192-197, 2009

別刷請求先
鈴村 和大 〒663-8501 西宮市武庫川町1-1 兵庫医科大学外科

受理年月日
2008年9月24日

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