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第42巻 第3号 2009年3月 [目次] [全文 ( PDF 343KB)]
症例報告

サイトメガロウイルス感染および直腸膣瘻を合併した潰瘍性大腸炎の1例

島田 能史, 飯合 恒夫, 丸山 聡, 谷 達夫, 畠山 勝義

新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野

 サイトメガロウイルス感染および直腸膣瘻を合併した潰瘍性大腸炎の1例を経験した.症例は40歳の女性で,36歳時に発症した再燃緩解型の左側大腸炎型潰瘍性大腸炎であった.発熱,下痢にて再燃し,強力ステロイド静注療法や白血球除去療法などの内科的治療中に膣からの排便があり,注腸造影X線検査にて直腸膣瘻の診断となった.大腸内視鏡検査で地図状潰瘍,末梢血細胞診でCMVpp65陽性細胞がそれぞれ認められた.サイトメガロウイルス感染による深部に及ぶ潰瘍形成が直腸膣瘻の形成に関与した可能性が考えられた.Ganciclovir投与後に潰瘍性大腸炎の活動性は改善し,S状結腸人工肛門造設後に回腸嚢肛門吻合術を施行した.サイトメガロウイルス感染を合併した潰瘍性大腸炎では,さらに直腸膣瘻の合併を念頭におき診断および治療にあたるべきと考えられた.

索引用語
cytomegalovirus infection, rectovaginal fistula, ulcerative colitis

日消外会誌 42: 288-292, 2009

別刷請求先
島田 能史 〒951-8510 新潟市中央区旭町通1-757 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野

受理年月日
2008年9月24日

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